2018/03/30

【PRO TREK Smart WSD-F20のレビュー】4ヶ月弱使用した感想

[プロトレックスマート] ブログ村キーワード

CASIOさんより12月からアウトドアアンバサダーとしてお借りしているPRO TREK SMART WSD-F20(以下PRO TREK Smart)について、約4ヶ月使用した感想を書いておきたいと思います。

_DSC6832

以前にも書きましたが、PRO TREK SmartはGoogle社のWear OS by Google(旧Android Wear)というスマートウォッチ向けにカスタマイズされたAndroid OSが搭載されています。
jpg
Android系のOSですが、iPhone等のiOS向けのAndroid Wearアプリを使用することでiPhone等でもペアリングして利用することができます。

スマートウォッチとしては、Apple社のApple Watchも有名ですが、Apple Watchは2018年3月現在、Androidのスマホやタブレットではペアリング出来ませんので、Android系の端末をお使いの方はWear OS搭載スマートウォッチ一択になります。

PRO TREK Smartのスペックについての特徴などについては、アンバサダーイベントの記事をご参照ください

使用した感想

良かったところ

  • スマホの通知が手元で確認できること
     PRO TREK Smartに限りませんが、スマートフォンに届いた通知がいちいちスマホを取り出さなくで確認できるのは非常に便利でした。ポケットやカバンに入れていると気づかないこともある電話の着信を逃してしまうこともなくなり、仕事上でも非常に役立ちました。
    IMG_7005

  • 多数あるアプリの追加が出来ること
     スマートウォッチなんだから当たり前だろ。と言われるかもしれませんが、アウトドア目的に作られている有名なガーミン製のスマートウォッチは搭載されているアプリを使用する分には良いと思いますが、マイナーなOSを使用していること、さらにアプリの作成環境が特殊なのでなかなかアプリも増えていかない…  反面PRO TREK SmartはAndroidなのでアプリが多数開発されているのが強みだと思います。
     
  • 衝撃に強いこと
     PRO TREK Smartの売りの一つがミルスペック準拠であること。実際に落としたことはありませんが、満員電車で壁にぶつかったりしても傷一つつくことがないので、安心して利用出来ています。ぷくおの知り合いはApple Watchを立った状態から落として画面を割り、結局シリーズ2からシリーズ3に買い替えたという事なので、衝撃に強いことは安心できます。
    IMG_7011
    WSD-F20の裏面はしっかりとした金属製
     
  • 内蔵GPSの計測が信頼できる
     まだ一度しか山でのテストが出来ていませんが、それでも上空の見通しが悪い、木に覆われた沢筋の道でもしっかりとトラッキングが出来ていました。不慣れな山や悪天候下で歩くときに、手元を見るだけで正しい道を歩いているのかが分かるのは非常に便利でした。
    過去記事:冬の低山登山編・茨城県加波山

  • 二層液晶であること
     こちらもPRO TREK Smartの売りの一つですが、消費電力の大きいカラー液晶を点けていない時でもモノクロ液晶は表示されており、いちいち腕を傾けるといった動作をしなくても時刻の確認が出来ます。こらは数あるスマートウォッチの中でもPRO TREK Smartだけの特徴ですね。
    IMG_7242
    操作中は下層のカラー液晶が点灯
     
    IMG_7243
    上層のモノクロ液晶表示例 
     
  • CASIOのやる気がある所
     スマートフォンやスマートウォッチで重要なのは購入後だとぷくおは思います。その点、CASIOはPRO TREK Smartに力を入れているようで、定期的に新しい時計の盤面デザインが追加されたり、アプリの開発元とパートナーシップを結んだりしているので、こらから更なる発展が期待できることは買う側にとっても非常にメリットのあることだと思います。
    過去記事:カシオが大手アプリ9社とパートナー契約を締結


    img_journey3月16日に新たな盤面デザインが公開されました


悪かったところ

  • iPhoneとのペアリング時に使用できないアプリが多くある
     代表的なアプリでも、CASIOさんの機能比較表にある通り、iPhone利用時は使用不可のものがあります。SKI TRACKは3月中に使用できるようになるそうなので、他のアプリも対応してもらえることを切望します。

  • 時計にダウンロードした地図の読み込みが遅い
     デフォルトでは腕時計右下のAPPボタンで標準の地図アプリが起動します。事前に地図をダウンロードしておけば電波の入らない環境でも現在地を確認できるのですが、地図の読み込みが遅いのが不満です。

  • 机の上での座りが悪い
     お借りしているWSD-F20に付いているリストバンドですが、根元から腕の形状に合わせてカーブを描いているため、机の上に置いても一般的な時計のように盤面を斜め上に向けた状態で置いておけないのが地味に不便です。なお、リストバンド交換可能なWSD-F20Xであればこの不満は解消されていそうです。

出来たら便利だと思えたこと

  • iPhone(iOS)との更なる親和性
     現状でもかなりの機能が使えるようになってるのは非常に有難いのですが、現在地の標高をiPhoneからも受け取れるようになれば最高です。

  • 充電ケーブルについて
     PRO TREK Smartは磁石式充電ケーブルでくっついて充電されます。しかはし、ケーブルに力が加わると抜けることも多いので、どちらかにOリングを噛ませるなどして、もっと抜けづらくなるといいと思います。Apple Watchのようなワイヤレス充電は普段は手軽なのですが、登山時の持ち物を考えると現在の方式を改良していくのが望ましいのではないかと思います。

  • 更なるコンパクト化
     ぷくおの腕は細めなので、もう少しサイズが小さければいいなと思う時があります。バッテリーとの兼ね合いもあるのでしょうが、今後発売される新機種に期待するしかないですね。

  • 更なる直射日光下での視認性の向上
     ぷくおはそこまで不便に感じませんでしたが、ネット上のレビューを見ていると他社の半透過型液晶搭載製品よりも直射日光下での視認性が劣るというものがありました。もし、半透過型液晶を使用しても屋内等での視認性も下がらないのであれば搭載してもらえたらより良い製品になりそうです。
以上が使ってみての良いところ/悪いところ/これが出来たらもっと便利なのに。と思ったところになります。

改めて書き出してみると、明らかに不満と思えるところが少ないことに驚きました。
違う系統のOSを使用しているので使えないアプリがあるのは仕方ないですし、それも徐々に解消される可能性が高いです。

また、不満点の地図の読み込み、腕時計の机での座りが悪いなど、もはや言いがかりのようだなと自分でも思いながらの書き起こし作業でした。

細かい不満点はありますが、それでも2代目となるWSD-F20はかなり高い完成度だと思います。

登山時のレビューにも書いた通り、手元で登山ルートと現在地が気軽に確認できることは今でも衝撃的であり、登山初心者こそPRO TREK Smartを使用すれば遭難となる確率は格段に減ると感じました。

ぷくお的にはこの登山時と日常使いの2つシーンで使えることから、充分買いに値する製品だと思います。おすすめ指数としては次の通り。Androideスマホを使用している方には価格と大きさが許せば買って間違いなし、iPhoneを使用している方はいくつか不便な面があるものの、それでもApple Watchとはまた違った良さがあるということで、この星の数としました。 

ぷくお的購入おすすめ指数:⭐️⭐️⭐️⭐️
Androidスマホ利用者:⭐️⭐️⭐️⭐️
iPhone利用者:⭐️⭐️⭐️

皆様の参考になれば幸いです。


←こちらのWSD-F20X-BKはバンド交換が可能になっており、アウトドアウェアの上から巻けるようになっています。
他にも、今年6月にサファイアガラスや鍛造ケース等を使用した限定モデルも発売されます。
そちらについての詳しい記事はこちらからどうぞ。 

にほんブログ村 PC家電ブログ 家電・AV機器情報へ
にほんブログ村
クリックして頂くとブログ村のランキングポイントが入ります。応援よろしくお願いします!
毎日たくさんの応援クリック本当にありがとうございますm(_ _)m
  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
Posted by butsuyokumamire at 06:30Comments(0)

2018/02/09

カシオがアウトドア及びスポーツジャンルの大手アプリ9社とオフィシャルパートナー契約を締結したとのことです

Android Wearを採用したSmart Outdoor Watch「PRO TREK Smart」を展開しているカシオが、アウトドアやスポーツ分野の大手アプリ9社とオフィシャルパートナー契約を締結したそうです。
(残念ながら日本のアウトドアシーンで使いやすいと思われる「YAMAP」や「スマートゴルフナビ」、「なみある?」、「Go雨!探知機」は契約されず...)

プレスリリース:アウトドア及びスポーツジャンルの大手アプリ9社とオフィシャルパートナー契約を締結

パートナー契約は各分野につき1社ということで、下記のアプリが対象となります。
  • ViewRanger:登山/登山用地図、登山ガイドの表示
  • HOLE19:ゴルフ/ゴルフコースの表示、距離測定
  • GLASSY Surf Report:サーフィン/波・天気予報、セッション測定
  • Ski Tracks:スキー・スノーボード/距離・スピード測定
  • FISHBRAIN:釣り/釣り時予測、釣りスポット表示
  • MySwimPro Swimming Workout Log:水泳/トレーニングガイド、ログ取得
  • EQUILAB:乗馬/馬術トレーニングガイド、ログ取得
  • Exercise Timer:フィットネス/時間測定、トレーニング管理
  • Zombies, Run!:ストーリーラン/ログ取得

img02

これらのアプリについては、カシオ側はSmart Outdoor Watchのアプリ一覧の「注目アプリ」で紹介し、アプリ開発各社はAndroid Wear版のアプリをリリースするにあたっては“Smart Outdoor Watch”を各アプリに最も相応しいデバイスとしてユーザーに訴求するとともに、“Smart Outdoor Watch”ならではの機能や使い勝手を活かしたサービスも今後展開していくとのことです。

Android Wearのスマートウォッチは多数販売されていますが、アウトドア向けの時計は他に無いことから、Smart Outdoor Watchならではの機能や使い勝手を高めてほしいと思います。

そして、願わくば現在iOSユーザーでは使用することが出来ないアプリについても、なんとか対応してもらえるよう働きかけてほしいと思います。

対応アプリ表はこちら

にほんブログ村 PC家電ブログへ
にほんブログ村  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
Posted by butsuyokumamire at 19:00Comments(0)

2018/01/25

【PRO TREK Smart WSD-F20のレビュー】冬の低山登山編・茨城県加波山

アウトドアアンバサダーの製品モニターでお借りしているカシオ「PRO TREK Smart WSD-F20(以下PRO TREK Smart)」についてレビューしています。

今回はようやくアウトドアでの使用レビューを行いたいと思います。
しかし時期は冬。残念ながらぷくおは本格的な雪山登山を行ったことが無いこと、同行者や犬も一緒に行くことから筑波山地の加波山(標高709m)に登ってみることにしました。

加波山は初めてですが、場所は茨城県の筑波山の北方にあり、山岳信仰の対象となっており社や祠が数多く点在している他、ブナ林なども広がる山とのこと。

今回は3合目にある「桜観音」近くの駐車場から「本宮道」を登り、加波山山頂を経由して「親宮道」で下山するというコースを計画。
そんなに迷うポイントは無いとは思いますが、万が一に備えてYAMAPアプリで同じようなルートの登山記録の軌跡をPRO TREK Smartにダウンロード&転送しました。

IMG_7312

これを行っておけば手元ですぐに軌跡と現在地が分かるので、迷子になる可能性が激減するはずです。


比較対象

今回は山での使い勝手を見るため、下記3つのアプリを使用してみることにしました。

①PRO TREK Smartに搭載されている「アクティビティ・トレッキング」
 
標準で入っているアプリで、アクティビティアプリではゴールとなる標高をセットして、残り〇mになったら通知をさせるとか、経過時間といった登山の基本情報が見られます。こちらは主に上りの時に使用しました。

②PRO TREK Smartに搭載されている「TOOL」
 標準で入っているアプリで、TOOLは時刻表示画面からボタン一つで標高(他にも日の出や方位、潮の満ち引きなどが見られる)といった情報が見られる他、屋外の日差しの中でも見やすい機能があるのでところどころで使用してみました。

③PRO TREK Smartにインストールした「YAMAP」アプリ
 こちらはPRO TREK Smartの製品HPでも紹介されている登山アプリ。先ほど書いたように、他の方の山行軌跡をダウンロードしておくことが出来たり、所要時間入りの地図が見られたりするので便利に使えそうです。YAMAPアプリは主に下りの時に使用してみました。

精度比較用①:iPhoneにインストールした「MotionX-GPS」アプリ
 iPhoneでは、事前に地形図をダウンロードし、標高や移動経路の記録が可能なMotionXアプリを使ってみました。今は他にも便利な登山用アプリもありますが、PRO TREK SmartのGPS精度を比較する目的で使用してみました。

精度比較用②:GPSロガー「HOLUX M-241」
 PRO TREK SmartのGPS精度を比較する目的でGPSロガーも携行してみました。


登山開始


1月の澄み切った青空の下、「桜観音」近くの駐車場が空いていたのでこちらに車を停めました。
こちらは3~4台程度の広さしかないので、もし満車の場合は1合目の加波山神社里宮の駐車場に停めることとなります(その際は社務所に一声お声がけを)。

PRO TREK Smartはアクティビティアプリなどを開始するとかなり正確な標高を補足出来ることは今までの使用で分かっていますが、念のためスタート地点の標高+手元高さの入力と、ゴールとなる山頂の標高を入力します。

IMG_7207
 
さらに、今回はiPhoneアプリやGPSロガーの記録をスタートさせます。が、残念ながらMotion-Xは一時停止にしたまま登山開始してしまい、記録を開始できたのは登り始めて1時間程度経ってから。

軽い準備運動なども行い、全ての準備を終えていざ加波山へ。
「桜観音」から道が2つに分かれ、山に向かって右手の「本宮道」へと進みます。
IMG_7208
この分岐を右手に進み、本宮道へと進みます

IMG_7211
しばらくすると左に道が折れて登山道へと進みます

途中何度か傾斜がきつくなるところもありますが、基本的には葉が落ちた木々から降り注ぐ日の光を浴びながら歩ける、気持ちのいい登山道となっていました。

IMG_7213

IMG_7222

徐々に大きな岩が出てきたり、クマザサに囲まれたりすると8合目。

IMG_7227

8合目を通り過ぎてしばらくすると林道に出ます。
途中何度も小休止をしてもここまで約1時間ほどでした。
山頂付近はあまり休憩する場所も無さそうなのと、見晴らしがあまりよくないといった話も聞いていたので、林道脇にあった岩のベンチで昼食。

途中何台かオフロードバイクが通り過ぎていきました。
恐らくカバロックアタックにでも行くのでしょうね。

IMG_7230

昼食を終えた後は、こちらの階段からさらに上を目指していきます。
しばらくすると鳥居が現れ、今まで以上に神域に入って行く雰囲気になります。

IMG_7232

登りきったところで左右2手に分かれる場所に到着します。
右は丸山方面となるので左手に進み、加波山神社本宮を目指します。

加波山山頂には加波山神社本宮があり厳かな雰囲気。
IMG_7235

IMG_7248

今度は下山コースに向けて北上し、加波山神社中宮を目指します。

今回は冬だったので町が見下ろせましたが、葉が茂る時期だと眺望は楽しめないかもしれません。
IMG_7250

IMG_7252

IMG_7253

中宮までは所々で少し険しい斜面が現れるので、足を滑らせないように気を付けて下ります。

IMG_7261



IMG_7264

加波山神社中宮でお参りした後、下山コースへと進みます。

IMG_7266
真壁町方面へ下ります

IMG_7267

IMG_7270

IMG_7274

IMG_7276

下山コースとなる「親宮道」もとても歩きやすく、途中の7合目では小さな沢を渡るなど、変化に富んでいて歩いていて楽しいコースでした。

IMG_7277

IMG_7278

順調に高度を下げ、5合目からは舗装路となります。
途中で右にそれると2合目に向かう登山道に入るらしいのですが、車が3合目にあるので真っすぐ舗装路を下っていきます。

IMG_7282
迫力のある石切り場ですが、山が削られるのは少し心が痛みます

真っすぐと下る舗装路に体力を使いながらもあっという間に3合目へ到着。
最後にふもとの加波山神社にも参拝して加波山を後にしました。

IMG_7284

IMG_7283
加波山神社から見た加波山


PRO TREK Smartを使った印象

今回は上りに純正アプリ、下りにYAMAPアプリをそれぞれ使用しました。
まずは純正アプリのレビューです。

「アクティビティ」アプリ・トレッキングについて
こちらは設定したゴールまであと何メートルあるのかが一目で分かるのが便利でしたし、左上の1時間あたりの高度差もゴールまでの時間を推測するのにも使えました。

IMG_7236

画面をスワイプ(又は時計のTOOLボタン)することで表示内容が切り替わり、上り下りの合計やペース、地図といった情報も見られます。
しかし、今回は縦走ではなく単純に山頂まで往復するコースだったので、上り下りの合計を見る必要もなく、地図もダウンロードして使用できるMapboxの地形図(アウトドア地図)では登山コースが少し曖昧なように感じられたので、地図等の機能はほぼ使いませんでした。

IMG_7310
ダウンロード可能な地図(Mapboxのアウトドア地図)で加波山周辺を表示したところ

また、トレッキング記録を停止すると記録中の上り下りを何mしたかといった情報が見られるのですが、地図上で軌跡を表示することができなかったり、一度その画面を閉じてしまうと二度と見られない(GPSログは記録毎にGoogle Driveへアップロード可能)のが残念でした。

今回は設定しませんでしたが、同時に使用できるMOMENT SETTERという機能を使うと、連動して次の項目の表示をさせることが可能です。

・ゴール標高まで残り◯mになったら残り高度を表示
・高度◯mを超えるごとに地図を表示
・高度◯mを超えるごとに高度グラフを表示
・移動距離◯kmごとに現在の高度を表示
・移動距離◯kmごとに高度グラフを表示
・静止したら現在の高度を表示
・静止したら高度グラフを表示
・静止したら気圧グラフを表示
・1時間に気圧が◯hPaを超える下降を検知したら気圧グラフを表示
・1時間に気圧が◯hPaを超える上昇を検知したら気圧グラフを表示
・日の出時刻の◯時間前になったら予定時刻を表示
・日の入り時刻の◯時間前になったら予定時刻を表示
・アクティビティ中の歩数が◯歩以上になったら歩数・消費カロリーを表示
・高度◯mを超えるごとにアクティビティ中の歩数・消費カロリーを表示
・静止したらアクティビティ中の歩数・消費カロリーを表示
・◯時間ごとに“休憩しましょう”を表示
・高度◯mを超えるごとに“休憩しましょう”を表示
・歩数◯歩ごとに“休憩しましょう”を表示
・移動距離◯kmごとに“休憩しましょう”を表示
・消費カロリー◯kcalごとに“補給しましょう”を表示


書いていて驚くほどの項目がありますが、ゴール手前での残り高度表示や1時間での急激な気圧の変化、日の入り時刻前の通知などは結構使えるのではないでしょうか。

アップデートで記録(経過時間や上り下りの標高だけでなく、移動した軌跡も含めて)を後から見返せるようになればより使いたいと思えるアプリになると思います(せっかく色んな通知を出せるMOMENT SETTERが勿体無いと思いました)。

「TOOL」アプリについて
こちらは現在地の標高や高度グラフ画面が表示できます。

特徴的なのは、2層液晶のモノクロ液晶を使用し、直射日光で見づらい時でもTOOLアプリであればモノクロ画面ではっきりと見られることです(TOOLボタンを長押しでモノクロ←→カラー画面切り替え、TOOLボタンを軽く押すごとに表示内容の変更)。

IMG_7242
この時は木陰に入ったので見やすいですが、日差しが当たると液晶が見づらいこともありますが

IMG_7243
モノクロ液晶なら非常にコントラストが高く見やすいです。これは現在地の標高(画面上が高度グラフ)

今回は短いルートだったのでいまいちでしたが、分岐ポイント間の距離が長い登山時にはTOOLアプリを開いておけば炎天下でもしっかりと現在地の高度や方位が見られて便利かもしれません。

ただし、高度変化や気圧変化のグラフは24時間分の変化となっているので5分毎とか10分毎といったようにより細分して変化が見られたり、現在はモノクロモードにしても時間が経つと時刻表示モードに戻り再度腕を傾けてもモノクロではなくカラー画面が点灯してしまうので設定でモノクロ画面を表示出来るようになったらより便利だと感じました。


YAMAPアプリについて
YAMAPアプリでは所要時間入りの登山コースが見られる地形図が使え、さらにその上にYAMAPサイトで公開されている他の方の山行記録データを表示させることが可能です。また、移動中のログも記録できるようになっています。

IMG_7268
地図のオレンジの線が登山コース。ピンクの線が自分が歩いてきた経路。青の線が事前にダウンロードした他の方の軌跡になります。

今回は上にも書いた通り、同じようなコースを辿った方の記録を表示させて使いましたが、正直言って手首を顔に向けるだけで現在地の分かる地図が表示されるのがこんなに便利だとは思いませんでした。

山頂から下山コースに向かう分岐でも、案内板に書かれている地名が登山口のことを示しているのかわからなくて困りましたが、そんな時でも手元を見るだけで正解か不正解かが分かるのは便利です。

GPSで計測している以上、誤差が出てしまうのは仕方がないですが、それを考えてもPRO TREK SmartのようなスマートウォッチでYAMAPのようなアプリをインストールしておけば迷子になることはないと思えました。

確かに、スマートフォンでもYAMAPアプリがあり、スタートから山頂までの登山時は少し分岐がわからない時にiPhoneを使いました。
しかし、スマートウォッチと違って一旦しっかりと止まって、ポケットからスマートフォンを取り出して画面を見るという行為は、今となっては煩わしくて仕方ありません。

もちろん登山をする際はコースを頭の中に入れて、途中でコンパスを使用して現在地を確認できるスキルを持つことが望ましいのでしょうが、霧などで現在地を特定するのが難しいという状況も多々あると思いますので、PRO TREK SmartとYAMAPアプリの組み合わせは非常に便利で、地図に不慣れな人であれば必携だと思いました。


GPSの精度について

今回はPRO TREK Smart、iPhoneX、HOLUX M-241の3つで行動ログをとりました。

まず山頂付近(標高709m+手元高さ約1m)での標高について。
一番正確だったのはHOLUXで717m(誤差+7m)
IMG_7245

続いてはiPhoneXで、699m(誤差−10m)。
IMG_7244

PRO TREK Smartは733m(誤差+23m)という結果になりました。
IMG_7242


GPSは複数の衛星からの電波を受信して位置を特定するので、平面での位置特定精度は高いのですが、高さ方向の精度は下がるので仕方ない面もありますし、バッテリー容量の少ない端末ではGPSの受信にばかりエネルギーを割くわけにもいかないでしょうから、スマートウォッチは分が悪い面があります。

しかし、PRO TREK SmartはAndroidスマホと連携して高度を補正する機能があります。ぷくおはiPhoneユーザーなので使用できないのですが、スマートフォンであればスマートウォッチに比べてバッテリーに余裕がある分しっかりとGPSを補足できるでしょうから、より精度の高い数値が得られ、先に書いたMOMENT SETTER機能も有意なものになると思います。

とは言えスマートウォッチを使用する際は地図が表示されるので、平面での位置がしっかりと特定できれば問題ないとも言えます。

ということで、続いては平面に落とし込んだ時の差です。
まずはすべての行動ログをGoogle Earthに落とし込んだ画像です。

3gpslogs

なお、登りは尾根伝いルート、下りは沢沿いルートとなっていますので、衛星の見通しが悪い下の方がGPS精度は下がります。

iPhoneのログが分かりづらいですが、まず序盤(画像左下から下側の線が登りルート)はHOLUXが大きく外しています。

その後山頂に向かうまでは概ね同じですが、下山時(上側ルート)にHOLUXだけが少し外れたところにいるのと、最終盤の採石場近く(画像左下の地肌が見えているところ)でPRO TREK Smartが時折ジャンプしているのが気になりました。

続いて国土地理院の地図にそれぞれの行動ログを落とし込みました。赤色の線が上っている時。青色が下っている時になります。


まずはHOLUXから。
holux

続いてPRO TREK Smart。
PROTREKSmart

最後がiPhone。
iphone

細かいところで3機種の違いはありますが、PRO TREK Smartが搭載している省電力型GPSチップでもしっかりと現在地を捕捉できています。

これだけの精度を持ち、手元で登山コース、他の方の軌跡が入った地形図が見られるのであれば登山時において非常に便利に使えるのではないでしょうか。

もちろんYAMAPアプリをはじめとする登山時用のアプリは他のスマートウォッチでも使えますが、ぷくおが通っている美容師さんはApple Watchを手元から落として画面が割れてしまい、series2からseries3に替えたと言っていました。

ケースをつければ衝撃に強くなりますが、それなら最初からミルスペックに準拠し、ー10℃まで耐えられるPRO TREK Smartを選べばいいのではないかなとぷくおは思います。
※Apple Watchは0℃までが動作環境温度とされています。

バッテリーの持ちについて

今回の山行時は登山開始時点でバッテリー残量が98%。
Wi-Fiのみ「切」にし、Bluetoothは「入」、バックライトは「最大輝度」、アクティビティアプリトラッキングは精度優先(当然バッテリーは減りやすい)という設定にしました。
当日の気温は麓で8〜10℃程度、山頂でそこから数℃下がるような環境の中、計3時間の行程となりました。

アプリの動作は、上りはアクティビティアプリとTOOL、下りはYAMAPアプリが前面、アクティビティアプリがバックグラウンドで動いていて、数分間に1回画面を表示させるような使い方をしました。

最近はPRO TREK Smartを付けていてもバッテリー残量をチェックしない(日常で切れたことは最初の1日目だけ)ので、この時もすっかりバッテリー残量のことを忘れてしまい、帰宅時に残量を見たところ40%程度でした。

結構バッテリーが減ったと言えば減った気もするし、かなり画面を表示させていたからバッテリーが持ったと言えば持ったような気もしますので、正直バッテリーの持ちについてはなんとも言えません。

次回の山行時にはしっかりと記録したいと思います。





にほんブログ村 旅行ブログ 夫婦旅行へ
にほんブログ村
  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
Posted by butsuyokumamire at 20:30Comments(0)

2017/12/13

PRO TREK SmartをiPhone(OS11)とペアリングさせてみた

【この記事はアウトドア アンバサダーの製品モニターで借りているPRO TREK Smart について記載しています】


我が家にやってきたPRO TREK Smart。
まず初めに手元のiPhone(OS 11.2)とのペアリングに向けての設定を行います。
今回は写真が多めなのですがご容赦ください。


パッケージはこんな感じ。
ガーミンのfenix5は無駄にごついペリカンケースに入っているらしいのですが、PRO TREKは良くも悪くも普通です。
pro trek 36


付属のACアダプタは5.0V、1.0A出力でした。
この出力でフル充電まで2時間で出来るのであれば、どんなモバイルバッテリーでもAC電源と同じように充電できそうです。
pro trek 35

右側真ん中のボタンを長押しすると電源が入ります。
ちょっとかわいい雰囲気の起動画面。
pro trek 34

PRO TREKの画面を指示通りタップします。
pro trek 32

言語を選んでタップ(日本語は画面一番下です)。
pro trek 30

スマートフォンとペアリングをしないでも最低限の機能が使えるのかと思いきや、セットアップ画面から先に進めませんでした。
製品情報にAndroid 4.3以上またはiOS 9以上を搭載したiPhone 5以降のスマートフォンが必要と記載されていましたが、嘘偽りなくスマートフォン必須の製品となっていますので、ご注意ください。
pro trek 28

という訳なのでApp StoreからAndroid Wearアプリを入手します。
pro trek 33


Android Wearアプリを開いてセットアップを開始。
pro trek 31

利用規約に同意し
pro trek 29

ペアリング作業が始まっていきます。
pro trek 27

App未使用時のデータ通信も許可。
pro trek 26

手元のPRO TREKを選び
pro trek 25

ペアリングを実行
pro trek 24

pro trek 23

スマートフォンとPRO TREKの双方に接続用コードが表示されます。
pro trek 22

Android Wear用のアカウントを追加します。
ぷくおはGoogleアカウントを持っていたのでスムーズにいきましたが、アカウントを持っていない方はこの辺りでGoogleアカウントの作成になるようです。
pro trek 20

pro trek 19

指示通りGoogleのパスワードを入力
pro trek 17

続いてどんな通知を受けるかの確認。
受け取りたい場合は同期。受け取りたくない項目の時はスキップを選択。
pro trek 15

pro trek 14

pro trek 13

pro trek 12

セットアップが完了すると、Android Wearアプリの画面にWSD-F20が接続済みとなりました。
pro trek 11

pro trek 10

Android Wearアプリからでもウォッチフェイスが選べたり
pro trek 9

ある程度の設定が行えたりします。
画面キャプチャ右上の時計を見てもらえば分かりますが、ここまでで約10分ほど。
とりあえず単体で使えるようになりましたが、明日の仕事に備えて就寝。
pro trek 8

続いて翌朝です。
Android Wearアプリから自宅のWi-Fi接続の設定。
password

PRO TREK上でもWi-Fi接続の画面になります。
pro trek

しばらくするとPRO TREKでAndroid Wearのアップデートが開始。
pro trek 6

どうやら工場から出荷されて我が家に来る間にアップデートがあった模様です。
pro trek 5

もちろんインストールを行うので右側のチェックをタップ。
pro trek 4

pro trek 3

アップデートを終えるとさらに権限の設定が出てきたので、内容をチェックして設定。
説明書によるとこの権限の設定は腕時計側でも行えるようです。
pro trek 2



かなり画像が多くなってしまいましたが、このあたりで初期のセットアップはほぼ終了です。
あとは自分の好みで「毎日の活動記録を保存」や「毎日の位置情報を保存」を有効にしたりするぐらいでしょうか。

初めてのスマートウォッチ、初めてのAndroid Wearでしたが、説明書通りに進めば問題ないと思います。
ぷくおがつまずいたのは既に書きましたがWi-Fiへの接続。つい癖で5GHz帯のネットワークに接続しようとしていましたが、対応しているのは802.11b/g/nだったので、そこが間違いだったようです。

 というわけでセットアップは終了しました。
次回は各種アプリのインストールとアウトドアに向かわない日常生活や仕事での使い勝手などについて書いてみたいと思います。


にほんブログ村 PC家電ブログへ
にほんブログ村  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
Posted by butsuyokumamire at 21:10Comments(0)