2017/11/30

新型Jeep・ラングラーが正式に発表されました 2018/9追記

[ジープラングラー] ブログ村キーワード

ついに新型Jeep・ラングラーが正式に発表されました。


ラングラーとは第2次世界大戦時に軍用偵察や連絡を目的としてフォード社とウィリス社によって生産された4輪駆動車をルーツに持ち、初代が1987年から発売されている本格クロスカントリーカー。

見た目の通り、オフロード走行に強く、屋根が外せたり、ドアや窓ガラスは損傷しても交換しやすいよう最初から外せる設計だったり、万が一部品が入手できない場所でも代替部品で修理しやすいよう直線だったり(普通の車はドアもガラスもカーブしている)、室内には水抜き穴があったり…と、この一台を手にすれば新しい世界が広がっていきそうな車です。


実際、夏に行ったアメリカ・モニュメントバレーのオフロードで走っている姿は大変かっこよく、手に入れたら生活が楽しくなりそうだなと思いました。

もちろんここ数年間の運転で、一番ハードだったオフロードは「ふもとっぱらキャンプ場」なぷくおには完全なオーバースペックなのは承知の上です(雨天のふもとっぱらはかなり厳しいコンディションになるらしいけど、行ったときはもちろん晴天の乾燥路)。


そんなラングラーですが、現在売られているのはJK型と呼ばれている3代目でこんな↓車です。
街中で見かけた方も多いと思いますし、ジープと言ったらこの形を思い浮かべる方も多いと思います。

ex2


JK型の簡単なスペック表はこちらです。

項目 スペック
全長 4185mm(2ドア)
4705mm(4ドア)
全幅 1880mm
全高 1845mm
ホイールベース 2425mm(2ドア)
2945mm(4ドア)
最低地上高 225mm(2ドア)
220mm(4ドア)
最小回転半径 6m(2ドア)
7.1m(4ドア)
乗車定員 4人(2ドア)
5人(4ドア)
エンジン形式
(日本仕様)
V型6気筒
排気量 3604cc
最高出力 209kw/rpm(284馬力)
最大トルク 347N・m/rpm(35.4kg・m)
車両本体価格 396.3万円~443.8万円


こんな車を買ったら楽しそうだなと思う反面、現在のJK型のデビューは2007年であり、インフォテイメントシステムがほぼ皆無ですし、自動ブレーキと言った予防安全装置もありません。

オフロードを走るための車なので、変に高機能になって、誰も来ないような未開の地でそれらが故障してしまうよりかは無い方がいいというのも分かりますが、日本で乗るのなら自動ブレーキやACCといった機能も欲しいです。


そういった無いものねだりだった状況が、新しいラングラーではどうなったか。さらにぷくおとしては車体サイズや最小回転半径、燃費なんかも気になります。

まずは外観から

2018-jeep-wrangler-14
Jeep

2018-jeep-wrangler-5
Jeep

2018-jeep-wrangler-4
Jeep

2018-jeep-wrangler-3
Jeep

2018-jeep-wrangler-6
Jeep

フロントフェンダーにライトが備わるのがちょっと近未来的な感じでカッコいいですね。
あとブレーキランプも面白い形状をしていますし、ヘッドライトもLEDで新しい感じを出しています(LEDはオプションの模様)。
ただ、車にあまり興味のない方からすれば、JK型もJL型も同じに見えると思います。現在JK型に乗っていて買い換えたいなという方は家族にばれにくいかもしれません。

続いてインテリア。

2018-jeep-wrangler-12
Jeep

2018-jeep-wrangler-1
Jeep

jp018-243wr-1511923560
Jeep

2018-jeep-wrangler-13
Jeep

インフォテイメントシステムが一新されてちょっとラングラーらしくないおしゃれさ感が出ています。
このあたりは持株会社として一緒になったイタリア・フィアットの血が入っている影響ですかね(正確には経営不振だったクライスラーをフィアットが買収し、完全子会社化。その後持株会社となった)。

全体的にオフロードの感じを出しながらも洗練されているので、外見で買い換えがばれなくても、乗ってしまえば一発でばれてしまいそうです。

ダッシュボード中央のスクリーンは、標準が5インチ。オプションで7インチや8.4インチのタッチパネル式になり、オプションのディスプレイは AppleのCarPlayやGoogleのAndroid Autoにも対応しているとのこと。USBソケットも5つ装備されているので充電の取り合いにもならないで済みそうです。


また、JK型で不評だった後席ですが、4ドア車は席が後ろにずらされたことで前席との余裕が出て、さらにシートの角度もついたので快適になっているそう
さらに窓はより大きく、そしてベルトラインが下がっているので解放感も増しているようです。

その他の項目も含めたスペック一覧はこちら(アメリカ仕様)

項目 スペック +-の数値はJK型比
全長 4,237mm(2ドア)+52mm
4,785mm(4ドア)+80mm
全幅 1,875mm -5mm
全高 1,868mm +23mm
ホイールベース 2,459mm(2ドア)+34mm
3,007mm(4ドア)+62mm
最低地上高 246mm(スポーツ)
254mm(サハラ)
274mm(ルビコン)
最小回転半径 5.25m?
5m代は2ドアモデルでした。
4ドアはJK型と変わらない模様
(9/3追記)
乗車定員 4人(2ドア)
5人(4ドア)
エンジン
V6(ガソリン)
6速MT/8速AT

排気量(cc):3.6L
最高出力(馬力):284ps(6,400rpm)
最大トルク(N・m/rpm):353(35.9kg・m)(4,800rpm)


エンジン
直4(ガソリン)
※eトルク機能付
※8速ATのみ
排気量(cc):2.0Lターボ
最高出力(馬力):274ps(5,250rpm)
最大トルク(N・m/rpm):400(40.8kg・m)(3,000rpm)
エンジン
V6(ディーゼル)
※4ドアのみ
※8速ATのみ
※2019年登場予定
排気量(cc):3.0L
最高出力(馬力):263ps
最大トルク(N・m/rpm):599(61.1kg・m)
最大渡河性能 76cm
車重 アルミや高張力鋼の使用によりJKモデルに比べて90kgの軽量化
車両本体価格 不明(現行比30万円増?)


車体サイズはJK型に比べて5mm減の1,875mmとなりました!! 経験上全幅が1,850mmを超えると狭い道などで気を使いますが、新型が出るたびに拡大していく傾向が多い中、僅かでも減少したのは凄いと思います。現在はまだアメリカ仕様のものしか発表されていませんが、日本仕様になっても増えることはないでしょう。

また、駐車場などで気になってくる最小回転半径ですが、5.25mと記載されているところもありました。残念ながら全モデルかどうかが記載されていなかったのですが、仮に4ドアもこの半径なら非常に使い勝手が良くなりそうなので期待したいところです。

エンジンについて

エンジンはアメリカでは3.6L・V6エンジンと2.0L・直列4気筒エンジンの2つのガソリンエンジンと、3.0L・V6エンジンのディーゼルエンジンの3つが設定されるようです。

ガソリン仕様のV6エンジンは2011年からクライスラーで使用されているエンジンで、滑らかな回転と低燃費を実現し、ワーズオートマガジンという雑誌で2011年から3年連続で賞を受賞するような優秀なエンジンとのことです。

また、2.0L・直4エンジンは、なんとアルファロメオ・ジュリアに搭載されているエンジンがベース。そこにeトルクというテクノロジーを搭載して登場する模様です。

eトルクテクノロジーとはなんぞや!?と思いますが、マイルドハイブリッドで、アイドリングストップ機能やコースティング時(惰性運転)のエンジン停止などの機能があるようです。

スポーティーさが売りのエンジンをオフロードのラングラーに積んでどんな味になるんだ!?とも思いますが、このエンジンを積んだジュリアは低速から厚いトルクを持っていること、大排気量自然吸気エンジンのようなアクセルの微小な動きにも素直に反応してくれるようなので、きっと良いフィーリングなのでしょうね。

さらに、ロサンゼルスモーターショーの会場で、CEOより2020年にプラグインハイブリッド仕様も登場するという事が発表されたようです。プラグインハイブリッドになれば燃費も期待できそうですし、もしかしたらエアコンを乗車前に効かせるといったことも出来るようになるかもしれないので楽しみです。

燃費について

JK型では街乗りで4~8km/L、高速道路で8~12km/Lという方多いようで、決して燃費がいいとは言えない状況ですが、新型ではどうなるか。

 アメリカでメーカーから役所に提出された燃費(3.6LのV6エンジン車)は次の通り。
・JL型は市街地7.7/高速9.8/複合8.5(km/L)
・JK型は市街地6.8/高速8.5/複合7.7(km/L)
※AT車同士の比較


V6エンジンでは現行モデルより+1km/L位の伸びにとどまりそうですが、内部は改良されたらしいものの基本同じエンジンに同じような車重ですから、たとえATが5速から8速となってもこんなものでしょうね。

また、2Lモデルはマイルドハイブリッドということなので当然燃費も良くなると考えられます。
アルファロメオ・ジュリアの2Lエンジン車は、車重が1,590kgで、日本のJC08モードで13.6km/L。

現行のJK型・4ドア車の車重が2,295kgで、JC08モードが7.5km/Lですから、新型で軽量化されて2,200kgぐらいとするとジュリアとの差は600kg。

こういったのを考えるとJL型のJC08モードは10km/L前後でしょうか。となると街乗りでは8km/Lあたりでしょうかね。

ただ、ラングラーは今までレギュラーガソリンを使用できていましたが、基本がアルファロメオのエンジンとなると2Lエンジンはハイオクガソリンになりそうな気もします。燃料代の差額を考えるとV6でもいいかもしれないですね。

追記:2Lモデルもガソリンはレギュラーで大丈夫だとのことです。となるとよほどV6に思入れがなければ4気筒エンジンで充分そうですね。
2018/6追記 米EPAで表示された燃費では、「プレミアムガソリン」との記載があります。アメリカのプレミアムガソリンはオクタン価91-93。日本のガソリンのオクタン価は、レギュラーが89以上。ハイオクが96以上となっています。微妙にレギュラーガソリンではオクタン価が足りないので、日本で発売されるときはハイオク指定になりそうですね。

予防安全性能について

ぷくおが気にしている予防安全性能については最小限の進化に留まっているようです。
現時点で判明しているのは、
・リアカメラが標準装備
・リアに取り付けられている非常用タイヤやリアワイパーの取り付け位置を見直して、後方視界が向上
といった感じ。

上位モデルでも
・(後方の死角の車両を検知する)ブラインドスポットモニタリングが装備
・後退時に横から近づいてくる車両を検知する
・クルーズコントロールは装備(前走車追従機能があるかは不明)

といった機能が装備されるだけのようで、自動ブレーキといった装備は無さそうな感じです。
オフロードメインの車なので装備しないという判断も分かりますが、今後各国の衝突安全テストで自動ブレーキといった装備も点数に入って行くことを考えるとセールス的に大丈夫なのか心配です。

まとめ

書いてきた通り、一目でジープだと分かる形を保ちながら、各所をアップデートした手堅いフルモデルチェンジだと思います。

書ききれませんでしたが、屋根が外せたり牽引性能が良かったり、アプローチアングルを増やすためにパーツを外せたり...と、オフロードを走行するための機能が満載なのも所有した際の満足度を高めてくれそうです。

もちろん水抜き穴は新型でも健在なので、ガンガン使ってワイルドに洗車するという楽しみも引き続き出来るとのこと。

他の車がどれも似たような感じでちょっとつまらないかな。なんて思ってるような方ならぜひ一度試乗してみるのもよさそうですね。ぷくおも日本で発売されたら一度は乗ってみたいと思います。

関連記事




にほんブログ村 旅行ブログ 夫婦旅行へ
にほんブログ村

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
Posted by butsuyokumamire at 18:30│Comments(0) | ニュース

コメントする

名前
 
  絵文字